当院を受診される方の中には、目の症状を訴える方が少なくありません。
眼精疲労はもとより、まぶたの痙攣や感情のコントロールがうまくいかずに突然涙があふれてしまうといった症状も
多く見られます。
これらはいずれも、強いストレスを抱えている方に多く見られる傾向があります。
東洋医学では目と肝は密接な関係があります。
『肝』は肝臓とは異なり身体と精神のバランスを司る重要な機能概念です。
主な役割は
1 疏泄(そせつ)作用
気・血・津液の流れをスムーズにする働き。
2 血を蔵する(ぞうする)
血液を蓄え、必要に応じて供給する機能。特に夜間の休息時に血を戻して回復させる。
3 情志(感情)を司る
肝は「怒」と関係が深いとされ、感情のバランスにも影響。
4 筋と爪、目と関係
筋肉の働きや視力、爪の状態に影響します。
目の症状がある方の多くに、首や肩の筋肉の緊張が見られます。
この首・肩の緊張を緩和することで、目の症状の改善につながることも少なくありません。
しかし、私はその原因が首や肩そのものにあるとは考えていません。
ストレスやアルコール、薬の影響、慢性的な疲労、血糖の乱れ、消化器の不調、便秘や下痢といった要因が、
結果として首・肩の緊張を引き起こしていると考えています。
そのため、症状を根本から改善・完治させるためには、こうした背景にある要因を丁寧に見極め、
治療を行うことが重要です。
目の不調でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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